もう瀬戸際なんです。。。
先日専門学生として2年目の授業が終了しました。
しかし、実は自分の通う学校は3年までいることが許される学校でして、
あと一年だけ猶予があります。社会という荒波に飲み込まれるまで。
とはいえ、周りには2年で学校を卒業していく者も勿論います。その中には就職が既に決まったから。とか、作家としてデビューしたから。とかもいる訳で、
言ってしまえば3年目も学校に在籍している奴は、あと一年分の学費を払うことになってしまっている負け組ということだ。
俺はこれからその負け組としての一年を過ごしていくことになるのだが、俺は今の環境に勘違いしてしまいそうで嫌になる。
その環境って言うのが・・・
ことは先日。
上の画像に小さく見える31のデータは、デザフェス当日より少し前辺りから制作を始め、2年次の修了制作として完成させた読み切り漫画をスキャンした物である。
俺はこのブログに載せてある「ドールマン」を初め、他にも幾つか漫画を趣味で描いたり、それこそ学校の課題やらで描かされたりしていた。
だから少しは分かるようになってきたんだよね。「自分がどの辺に位置しているのか」ってことと「自分がどの程度漫画を描ける人間なのか」ってことを。
でもそれでも「漫画が描きたい」って意識が俺の原動力のほぼ全てだからさ、全力を出して、そして全力以上を出せるようにすることが今一番大事になことだって思う訳でして。
フルアナログ作業限定って課題だったんで「ネーム」から「仕上げのトーン」まで全ての作業を初めてPCを使わずに31ページ描き上げたんです。
初めて描いて持ち込みに行った漫画の「ポンスビー」でさえ当時「コミスタ」使って描いてましたからね。
とにかく全力ですよ。描き方の指南書なら何度も読んだけど、実際に描くのでは話が違うの何のって・・・
コマ割りだけで既にキツイのに、集中線とか効果線とかベタフラッシュとか、PCならボタン一つでできる作業がアナログだとどれ程難しかったことか。
PCが主流の今、PCから漫画を描き始める人がほとんど。だからこそこうして学校で基礎のアナログの作業を学ぶことこそが先生の狙いだと、先生はそう授業でおっしゃっていました。
「デジタルで描けるから別に良いじゃん」と実際自分も以前はそう思ってたけど、
実際描いてみると、「なるほど伝えたかったのはこーゆーことか」と。文字や言葉では伝えるのが難しい何かがそこには確かにありました。
デジタルでしか描けないというのが問題なのではなく、アナログでも描くことができるということが、デジタルという環境下においてもどこかでソレが有利に働くという感じなのだろうか?
とまぁそんなこんなで初めての作業だらけの中、誠心誠意製作期間いっぱいを使い切ったところで作品を完成させ、いざ合評会が開かれたのです。
自分を含め、漫画を修了制作に選択した人は計13人。皆一体どんな漫画を描き上げて、一体どんな面白い話なんだろーか。
皆の作品と張り合いたい。競い合ってもっと上を目指したい。
・・・その気持ちは蟻んこの如く踏みにじられた。
当日、漫画を完成させてきたのはなんと6人。しかもその内の一人はほぼデジタル。
何事かと思いました。2年次の修了制作はここの専門学生でいる間で一番腰を据えて作業に取り掛かれる自分の代表作になるであろう制作物だとアレほど・・・
アレほど聞かされてきたのに、この提出率。
案の定こうなってくると、先生の目も鈍ってくるんです。それは何故か? そして何がいけないのか?
まず周りがあまりにも情けない奴等ばかりだと、普通なはずの奴がスゲー奴に見えてしまうのと同様で、
俺の初めて描いた31ページの漫画が「描き上げただけ」で凄い作品に見えてしまったようで、講評で正当な評価を受けた気がしません。
厳しいことを一つも言われなかった訳ではないけど、もっと突っ込んで欲しいところとか沢山あったのにあまり深く突っ込まれなかった感じが否めず、欲求不満な結果に。
まるで、とある会場で受けた受験で自己採点40点くらいだったのに、たまたまその会場の他の奴等が0点とかばっかりとってるから、その中での自分の偏差値がとんでもない数値になってしまった。・・・的な気分。
「描き上げることが当たり前」なのに、そうできなかった奴が半数以上いることで、先生の中での判断基準がブレてきてしまったのだと推測する。
こうして俺の全力で描いた作品も中途半端な意見しか言ってもらえず、俺の番が終われば残りの終わって無い奴らはただひたすら説教されるだけという。ナニコレ珍百景。
しかも二日に跨いでの合評会だったのに、ちゃんと朝から電車乗ってわざわざ行ったのに、二日目は正にただの説教会。
仕方がないのだ。終わってる奴のが少数なのだから、二日に分ければ必然的に後半は終わってない奴だけになるのだから。
しかもその説教会で先生が話してることも、「もう聞き飽きたよ」ってことばっかし。
「自分の作品のプレゼンなのに、後ろ向きなことを発言するな」とか
「コレが終わった後もう3年生で、就活とかで忙しくなるのに今こんな感じで卒業制作完成できる見込みありますか?」とか
「ちゃんとこの作品を人に見せるものとして意識して制作しましたか?」とか…
先生は生徒の皆に向かって言ってる。とか言ってたけど、
正直言うと、俺はそーゆー意識があったからこそちゃんと完成させようってモチベーションを保てた訳だし、
完成させなかった奴等はいつも先生の話聞いてない奴ばっかだから、何度言ったってどーせ聞かねー奴は聞かねーんだよな。
だから、「皆に向かって言ってる」の「皆」に向かって言うのはおかど違いってもんだと思いますよ。
分かってる奴は分かってるから完成させられた。
分かって無い奴にだけ分からせれば良いこと。
つまり二日目の説教会は全くの無意味。どーせ分かって無い奴は分かろうとさえしてないから、その日に先生が説教したことも全く耳に届いてません。
だって以前から先生ずっと同じこと言ってきてるのに、本来なら専門を卒業するはずの年である2年生の修了制作ですら同じことやらかしているんですもの。それが確固たる証拠ですわ。。。
で、何が言いたかったって、説教会の無駄な時間を俺に返せ!
ついでに、俺の作品に正当な評価を与えて且つ具体的なこれからの成長方法を示してほしい!
そんなこんなで合評会は終了した。そして一番の問題はこっからだ。
持ち込みのことは初めから考えた訳ではないけど、合評会当日に俺は「ワンチャンあるかも」と思ってしまった。実際持ち込みにいったらどんな評価を受けるのか、試してみたくなってしまった。でも少し前、ようやく踏みとどまれた。
結果は目に見えている。悪い結果しか出ないに決まっている。
学校の合評会とは別に漫画を完成させた友人同士で漫画を見せ合った結果からそうだと推測できたのだ。
というか俺自身が俺を見失っていたのがそもそもの勘違いの原因だ。
周りが余りに不出来だったため、勘違いしてしまったのだ。驕ってしまったのだ。俺は出来る奴だと。元々俺自身が俺の作品をそこまで良いものだと見えていなかったというのにだ。
いくら自分が受験を受けた会場での偏差値が高くとも、飽くまでそれは会場のレベルが低かっただけで、全国で見れば自分なんか下の下なのだ。
危うく自己採点40点の作品でプロの世界へ挑戦しようとしてしまうところであった。全国は100点近い奴等ばかりウヨウヨしてる場所だってのにな。
どうせ挑戦するなら二回目は自己採点100点の作品を出そう。初めて持ち込みに行った時にそんな風に思ったことを危うく忘れるとこだった。
っとまぁ、長々と文句を垂れてしまったが、誤解が無いように今言っておくと、
学校自体の環境は全然良いんだよ。
ただ、たまたま自分のいた時期、学科にいる周りの仲間たちに意識の低い者たちが集まってしまったというだけなのだ。
実際去年は別の学科にいて、そこの仲間たちは自分の作品に愛着と自信を持って最後まで作りきる、如何にもデザイナーって風な奴らが集まってたからね。
だから本当に俺の今いるとこだけなんだよね。ここまで自分の作った作品に対して無責任にホッポリ出しちまう様なのが集まっちまってるのは。
俺は来年度もモチロン漫画学科でやってくし、全速前進でやってくつもりだ。
今も実際また新しいネーム作って、ついに念願のオリジナル漫画をpixivに投稿したいなぁって、ちょっと狙ってるぐらいだかんね。(〆切までに間に合わなかったらそこまでだけど(T_T))
今年は色々自分も含め周りの環境がガラっと変わりそうなんで、そろそろマジで将来どんな風に食っていくのか考えていかなきゃいけないんだよね。
最悪漫画は趣味だけになっちゃうかもしんないけど、なんとかここで学んだことを活かせる仕事したいって、今はそれだけに執着してるって感じかな。
このまま例え就職できても、それが全然関係ない企業だったとしたら、専門の学費を払ってくれた親に面目が立たねーもんな。ただでさえ家計が厳しかったのにちゃんと専門まで通わせてくれた挙句がそれじゃあな…
「だったら高卒で働いても同じだったじゃねーか!」って言われても言い返せん。
だからなんとか、デザイナーとか、プランナーとか、そういった仕事ができるように…。なんとか…。
って頑固になって普通の企業にだったら入れたかもしんないのに蹴っちゃって、結果フリーターとかになったらぶ〇殺されるな…(-_-;)
…ガンバロ。